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混沌とした世界でも ランニングが「今」へと導いてくれる

NYブルックリンで暮らす二人のランナー、ブライアンとローラにコロナ禍で変わったこと、そして走ることが彼らにとってどんな意味を持つのかについて話を聞いた

  • PhotographAKIRA YAMADA
  • TextSHIZUKA YOSHIMURA

コロナウイルスが世界に蔓延し、人々の生活が少しずつ、かつ劇的に変わりつつある。不安定な状態の中で、本当に大切なものを再度考える機会になった人もいるはずだ。家の中で過ごす時間が増えるにつれ、「身体を動かすこと」の喜びを再認識した人も多いかもしれない。混沌とした世界の中で身体を動かすこと、また走ることは、どんな意味を持つのだろう?今回ニューヨークはブルックリンで暮らす二人のランナー、ブライアンとローラにコロナ禍で変わったこと、そして走ることが彼らにとってどんな意味を持つのかについて話を聞いた。

ランニングを通じた、アナログな出会いと喜び

インテリア関係の仕事をしている二人は、2016年にニューヨーク・シティ・マラソンを観戦したことがきっかけで走るようになったという。

「そこにはある種の特別な空気、エネルギーが渦巻いていた。若い人からお年寄りまで、さらには車いすの人、目の見えない人、いろんな人たちが目の前を通り抜けていった。その溢れんばかりのパワーにものすごくインスピレーションを受けたの。それで ”よし、やってみよう”って。でも当時の私は全然走ったことがなくて、”ランナー”と自分を認識していなかった」とローラはその時の印象を語ってくれた。

ニューヨーク・シティ・マラソンは毎年約5万人が参加する大型マラソン大会。参加料を払えば誰でも出場できるレースとは異なり、抽選で参加者を選ぶ方法を採用している。参加資格を得るためにどうすべきかを考えていたところ、アフリカへ寄付活動を行っている非営利団体に出合った。そこで「寄付金3,000ドルを集めて出場権を得る」という方法を知り、寄付金を募って出場権を得た。ブライアンはこの団体との出合いがランニングの楽しさを知ることに繋がったという。

「はじめのうちはペースとかマラソンのフィニッシュタイムとか、何も知らないところからのスタートだった。だから僕らの目標は『とにかくゴールすること』だったんだよ。でもレースまで寄付団体の人たちと一緒にトレーニングをしたんだけれど、これがすごくいい練習になった。仲間と走るグループランもたくさんやったし、チームの一員になれたことや仲間ができたことが大きかった。普段はメールやスマホばかりでコミュニケーションをとっているだけに、ランニングの魅力はこの純粋でアナログな人とのつながりができることにある、と思ったんだ」

ランニングは自分だけの神聖な場所

以来二人はランニングが生活の一部となり、現在は週に4日ほど、45分から1時間ほどランニングをする。週末は距離を伸ばして走ることもあるという。

「走る時間は早朝と決めてる。静かで人もほとんどいないその時間が、自分だけの神聖な場所になるんだ。特にコロナ禍で全てがデジタルに取って代わって、パソコンの前にいる時間も長くなったし、ランニングはそこから逃れられる瞬間でもある。ニューヨークは「今ここ」よりも、「次に来るものは?」っていう発想があって、でもそこでランニングが「今の瞬間」に自分を取り戻してくれる。走ることは「今」に集中して、生きることを体感できる瞬間。外に出て身体を動かすこと、自然と触れ合うことに今まで以上に喜びを感じるし、それはある種の瞑想のようなもの。そういう意味で走ることは、生活の中にある儀式のようなものかもね。それって僕がかつて競技していたロードバイクとかでも体感できるかもしれないけど、ランニングは足が地球の上を弾み、リズムが生まれる。そこにはオーガニックな感覚があり、生命が宿り、感覚が研ぎ澄まされていく感じがあるんだ」とブライアン。

一方のローラは「ランニングは目的が一つじゃないところに魅力がある。ある季節においてランニングは、自分に挑戦するものになる。変化のない日々の中で、もっと遠くへ、もっと速くっていうように自分を動かしていく精神的な原動力をくれる。またある時には心と身体を整えるのに役立ったりもする。一人で気ままに走っている時間は、ありのままの自分でいられて、誰からも邪魔されず、誰にもメールを返さなくていい(笑)。それは私だけの特別な世界。ランニングにはそういう純粋な喜びがあるように思う。人によっては他のランナーと繋がるために走る人もいるし、ある人は人の群れから遠ざかるために走る人がいるみたいな、ランニングの目的は自分が望むものになり得るってところに惹かれている」とふたりともランニングの精神的な側面に魅力を感じているようだ。

寒暖の差が激しいニューヨークに適したものを選ぶ

二人は走る際のウエア選びにもこだわりがある。ニューヨークの夏は暑く、冬は零度を下回ったりと極端な温度差があるので、様々な気候や温度に対応できるものを選ぶようにしているという。

「どんなにデザインがかっこ良くても、機能が伴わなければ意味がない。そういう点では〈HERENESS〉のメリノウールのTシャツはニューヨークの極端な気候に適してる。肌触りもいいし、すごく気に入ってるよ。今まで数多くのブランドのスポーツウエアを試してきたけど、「これだ!」っていうのに出合会うのって意外と難しい。〈HERENESS〉のランニングキャップも通気性抜群で、蒸れないから重宝しているよ」と話してくれたブライアンは、オンラインインタビューの時もお気に入りのFOCUS CAPを被ってくれていた。

ローラは製品のサステナビリティも気にしている。「私のお気に入りは〈HERENESS〉のウールでできたロングスリーブ。生地がすごく薄いから、初めて手に取ったとき保温力が不安だったけど、実際外で試してみたら完璧だった!私もランニングウエアを選ぶ時、はじめはデザインで手にとるけど、やっぱり機能とサステイナビリティのどちらの要素もバランスよく備わっていることが大事かな。だから〈HERENESS〉のショートパンツは機能的に優れてて、自分の用途に合ってるなぁって。私は特にポケットのサイズにすごくこだわりがあるんだけど、〈HERENESS〉のショーツはスマホがちゃんと収納できて、ポッドキャストも聴きながら走ることができるから気に入ってる」

対話を増やしていくことが持続可能な未来につながる

〈HERENESS〉のウエアは、ウールのような天然素材を使用したり、化学繊維を使用する際はサトウキビのような植物由来のものや、リサイクル・ポリエステルを積極的に利用。また、包装パッケージにはリサイクルしやすい紙のみを使用するなど、環境への負荷を軽減させる取り組みに力を入れている。さらに動物福祉の観点から、ミュールジング(羊の陰部付近の皮膚を、湿気や虫がわくことを防ぐために切り落とすこと)を行っていない羊のウールを使用するなど、持続可能な形を模索しながら製品の開発を進めている。

「ショーツにサトウキビの由来の素材が使われてるなんて想像したこともなかった。ここ数年テクノロジーが発達して、ランニングウォッチでもスポーツウエアでも化学繊維が多く使われていたり、なんかこう自然界のものとはかけ離れてきちゃったっていうか。だからサトウキビもそうだし、地球の大地から育まれた天然のものを身に纏うって、すごく新鮮でいいなぁと思う。(ローラ)」

「対話を増やしていくことが大事で、それがサステイナブルな未来につながると思う。環境への負荷やサステイナブルについて話すのは、もう絶対条件で、年々大事になってきている。例えば、新しいジャケットを買おうとするとき、新しいのいるかな?ってローラと話したんだ。古着でいいんじゃない?って。新しい洋服は同じものがまた生産されていく、って想像したんだ。そのように物を買うときに意識的に考えるようになってきたよ。だから環境問題について誰かと会話したり、考えたりすることは、深い意味があると思う。僕らは地球の上を走っている。走ることって人間の本能のようなものでもあるし、サステイナビリティは僕らが走る大地、地球に直結することだから(ブライアン)」

混沌の中で走り続ける

ブライアンは昨年のフィラデルフィアマラソンで悪天候にもかかわらず、3時間3分の自己ベストを記録。またローラも昨年、ニューヨーク州のMonhok保護区で開催された、トレイルランニングレースにて、初となる50マイルを9時間で完走した。しかしコロナウイルスの蔓延で、その後のランニングレースは軒並み中止、または延期になった。それでも二人は希望を絶やさず、目標を持って練習に励んでいるという。

「コロナは精神的にもちろん辛い時もある。パンデミックが始まった初めの頃は情報が乏しくて、どうやって他の人に感染するかわからなかったから、数ヶ月走らない時期もあった。でも今はだいぶ状況が変わってきたし、ランナーも今まで以上に増えてるよ。レースは中止になったりしてるけど、今でも来年のレースにエントリーしてるんだ。いつか自分の故郷でフルマラソンを完走したいなぁと考えていて、地元で開催されるレース、Milwaukee マラソンにもエントリーしたよ。もちろん開催できるかはわからない。でもそれはあまり重要じゃないんだ。楽しみなことを自分で作って、それに向かって前に進んでいくことが大事だと思ってる。だからこれからも走り続けるよ(ブライアン)」

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